園長より

表情は心の鏡

 今年は 思いの外、桜の便りが早く届き、園の周辺に見える桜の木もピンクが濃くなり、蕾から 日に日に花がほころび、木々の新緑が鮮やかとなり、園庭には こいのぼりが元気いっぱいに泳いでいます。芝生の緑も深くなり、春の歩みはスキップで進んでいるようですね。

 新年度に入り、子どもたちはマスクを外して生活出来る場面が増え、表情豊かに 自分の気持ちを表しながら過ごしております。表情によって相手に思いが伝わり、お互い気持ちを汲みながら 新入園児さんには進級児さんが優しさを分けたり、あそびの中で どの子も“楽しい”“くやしい”…を表現し それぞれ本心を交わしたり…。表情が見え、思いを通わせ合えるということは、つくづく 今後の育ちにプラスに働くであろうと感じます。

 また、今後のさまざまなあそび・活動・行事の計画に於いて、そのような思いのやり取りからの心の育ちをこれから楽しみに、実現していきたく思います。

 朝、登園すると その日の表情を見せて「おはようございます」のご挨拶をするマリア様、5月は聖母マリア様の月です。マリア様もきっとマスク越しではない素の姿から 一人ひとりの心持ちを感じ、背中を押してくれたり、喜んだりしていることでしょう。

 毎日たくさんあそび、お友だちと関わり、時に 集団で一つの目的に向って取り組み、その中での心の交わし合いから 個々がどんな成長を見せていくのか、期待しながら支えて参りたく思います。

                                       園長  肥田 光代